当院の鍼治療の８割は古来より伝承されている特殊な「刺さない鍼」の技法を用いて行っています。従って、刺さないので痛くはありません。

また、古代より受け継がれてきた「刺さない設計をされた特殊な鍼」を用いる場合がありますが、こちらも刺せない構造になっているので痛くありません。

ただ、病勢が強い場合は鍼を患部に刺入する場合があります。このときは十分な説明をさせていただき、患者さんの了承を得た上で施術させていただいております。しかしながら、この場合も、管に鍼を通して鍼の頭をトントン叩いて無痛で刺入する技法を用いますので、痛みを感じることはございません。

当院で行うお灸は全て、皮膚に直接火種が付かない構造のお灸、または、皮膚に直接火種が付かない技法でお灸を行っていますので、熱くはありません。

具体的には、以下の技法を用いて施灸させていただいております。

①米粒大のモグサに点火して８分目まで燃えたところで指でつまんで消火する「８分灸（はちぶきゅう）」

②小指の頭大のモグサに点火して８分目まで燃えたところで皮膚から取り去る「知熱灸（ちねつきゅう）」

③棒状のモグサに点火して患部に近づけ温感を皮膚に与える「棒灸（ぼうきゅう）」

④線香をツボに近づけ温感を皮膚に与える「線香灸（せんこうきゅう）」

⑤ツボの上に和紙を敷き、その上に塩の山などを乗せ、その上にモグサを乗せ点火して、温感を感じたところで和紙ごと取り去る「隔物灸（かくぶつきゅう）」

⑥紙筒の上にモグサが乗った状態でモグサに点火して温感のみをツボに伝える「紙筒灸（かみづつきゅう）」

治療時間は、約１時間いただいております。

初診の方の場合は、問診と検査と病態説明がありますので、全体で約１時間３０分くらいかかるとお考え下さい。

副作用とは、治療によって生じた治療目的に沿わない作用全般を指します。

この点において、鍼灸治療には副作用というものはございません。

安心して治療をお受けください。

　治療によって、自分で自分の身体を治す力が活性化しはじめますが、ピークを迎えた後、治療の効果は半減し始めます。

　この治療効果が半減する前に、治療を重ねるとより高い効果が期待できます。

　一方、一度ピークを迎えたのち、治療効果が無くなってから治療を行うとまた一から始めなければならないので治療の効率は悪くなります。

　個人差はありますが、理想は初回３回続けて治療効果を最大限に引き上げたのち、週２回程度のペースで治療を行い、病態の推移を見ながら週１回程度のペースに移行してゆく形をお勧めしております。

　また、健康管理で来院される方には、月１回から２回ご来院いただき「病気にならない身体づくり」のお手伝いをさせていただいております。

　お友達やお知り合いからご紹介いただいたけれども、どうも「はり」は痛くて怖いイメージがあって掛かりにくい・・・というお話をよくうかがいます。

　当院では、「全く刺さない鍼」を用いて施術する方法がございますので、施術に対してご不安がある方は是非一度ご相談ください。

　「こんなに痛くも痒くもないのなら、もっと早く来れば良かった！」というお声も頂いております。

　繊細な日本人の身体に合わせて我が国で独自に発展した古伝の鍼灸体系を是非ご体感ください。

　鍼や灸を受けてはいけない時というのは、基本的にございません。風邪などで発熱していたり妊娠されていても、問題はありません。

　ただ、高熱があったり、急激に悪化した症状があったりして、医療機関を受診するのが適切であると判断される場合は、病院や診療所などへの受診をお勧めしております。