鍼について

 当院で使用している鍼は全て感染など衛生面での不安が無い「ディスポーザブル(使い捨て)」です。

 また、病症により適宜使用する「刺さない鍼」は「古代九鍼(こだいきゅうしん)」と呼ばれるものの一部で、中国の古墳から同じ形の物が出土する歴史のある物です。これは、物理的に皮膚に刺入出来ない構造になっておりますので、更に安心して治療を受けて頂くことが出来ます。

 以下に、当院で使用する鍼をご説明させていただきます。

当院で使用している鍼(ディスポーザブル=使い捨て)

 当院で主に使用している鍼です。

(銀鍼)

 左奥の箱と前に置かれている鍼は銀鍼(ぎんしん)です。銀で出来ているので、ステンレス製などよりも軟らかい鍼です。

 主に、治療の最初の全身調整である「本治法(ほんちほう)」などで用います。ツボの感覚からエネルギーが不足していると定義される場所に鍼を接触させることにより、エネルギーが満たされたとされる状態に変化させる目的で使われます。(これを補法(ほほう)といいます。)

(ステンレス鍼)

 真ん中奥の箱と右中ほどに置かれた鍼はステンレス鍼です。銀鍼より硬く腰があり、ツボの感覚からエネルギーが有り余っていると定義される場所に鍼を接触させることにより、余分なエネルギーを取り去ってバランスが取れた状態に変化させる目的で使われます。(これを瀉法(しゃほう)といいます。)

 また、これらの鍼は筋肉の緊張を緩める目的で刺入することにも用いられます。

(円皮鍼)

 右奥の箱と一番手前に並べられている5つの鍼は円皮鍼(えんぴしん)といって、長さ0.3mm~1.5mmのとても短い鍼をシールでツボに貼ったままに出来るものです。慢性的な痛みや、遠隔部の痛みを特殊なツボ取りで軽減する場合に用いられます。

 これらの鍼は全て滅菌処理されており、使い捨てですので感染などの心配をすることなく安心して施術をお受け頂くことが出来ます。

鍼の太さ

 当院で使用している鍼(毫鍼(ごうしん))と毛髪を横に並べて比較してみました。

 毛髪の直径は一般に約0.05mm~0.15mmといわれています。

 写真の鍼は、寸3ー1番鍼といい、長さ39mm、直径0.16mmのもので、当院で通常用いられている鍼です。(ちなみに上が銀鍼で下がステンレス鍼です。)

 写真で見ると、鍼は構造上床面から浮いているので陰影が出来、やや太く見えますが、太さにそれほど大きな差がある訳では無いことが分かります。

 当院では、このような鍼を用いて施術させていただいています。

接触鍼

当院で使用する刺さない鍼です。

左から、

①圓鍼(えんしん・柳下式):ステンレス製。皮膚を撫で擦る様に用います。東洋はり医学会前会長、故柳下登志夫先生設計。

②圓鍼(えんしん・古代九鍼の一つ):銅製。①と同じ。

③鑱鍼(ざんしん・古代九鍼の一つの変形版、ラッパ鍼):銀製。皮膚を擦る様に用いたり、尖った方で突いたり、広口の方で軽く叩いたりして用います。

④小里鍉鍼(こざとていしん・古代九鍼の一つ):金メッキタイプ。ツボに接触または数ミリ浮かせて使います。東洋はり医学会初代副会長、小里勝之先生設計。

⑤小里鍉鍼(こざとていしん):銅タイプ・長。④に同じ。

⑥小里鍉鍼(こざとていしん):アルミタイプ。④に同じ。膝などが腫れて熱を持った場合の解熱に効果があります。

⑦小里鍉鍼(こざとていしん):銅タイプ・短。長より刺激量が少ない。

⑧鍉鍼(ていしん):金メッキ・極短。短よりさらに刺激量が少ない。

⑨鍉鍼(ていしん):銀製。古代の形に近いものです。

⑩三陵鍼(さんりょうしん):鉄製。元々は皮膚を切開する為に用いたものですが、これは指の腹に鍼先を当て皮膚を極軽く擦るように使い小児鍼として用います。大師流という小児鍼の流派で用いられるものです。

⑪銀杏鍼(いちょうばり):銅製。これも指の腹に幅の広い部分を当て皮膚を極軽く擦る様に使い小児鍼として用います。

 

ヤスイ鍼灸接骨院

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